日本地球惑星科学連合2022年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-TT 計測技術・研究手法

[M-TT45] インフラサウンド及び関連波動が繋ぐ多圏融合地球物理学の新描像

2022年5月22日(日) 15:30 〜 17:00 202 (幕張メッセ国際会議場)

コンビーナ:山本 真行(高知工科大学 システム工学群)、コンビーナ:市原 美恵(東京大学地震研究所)、コンビーナ:乙津 孝之(一般財団法人 日本気象協会)、座長:乙津 孝之(一般財団法人 日本気象協会)、西川 泰弘(高知工科大学 システム工学群)

15:30 〜 15:45

[MTT45-01] インフラサウンドの多地点アレイ観測によるはやぶさ2の帰還カプセル軌道決定

*西川 泰弘1山本 真行1ハママ イスラム1 (1.高知工科大学 システム工学群)

キーワード:微気圧計、はやぶさ2、再突入

2020年12月5日のUTC17:28UTCごろ、宇宙航空研究開発機構の小惑星探査機はやぶさ2の帰還カプセルが地球大気の再突入に成功した。このカプセルは音波と光を出しながら、大気中を超音速で通過した。この時に発せられた音は可聴域以下のインフラサウンドを多く含んでおり、このインフラサウンドの信号は高知工科大学とカーティン大学が共同で設置したインフラサウンドセンサーでアレイ観測された。我々は grid-serch-method を用いて音源の最も適当であると思われる軌道を特定した。また、その軌道を光学観測との比較を行うことで、光を発しているが音は発していないという領域を発見したので、その手法と結果について発表する。