日本地球惑星科学連合2022年大会

講演情報

[J] 口頭発表

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[O-03] 自然災害と人々-防災への科学者の役割

2022年5月22日(日) 09:00 〜 10:30 303 (幕張メッセ国際会議場)

コンビーナ:和田 章(東京工業大学)、コンビーナ:高橋 幸弘(北海道大学・大学院理学院・宇宙理学専攻)、久利 美和(気象庁)、座長:和田 章(東京工業大学)、久利 美和(気象庁)、高橋 幸弘(北海道大学・大学院理学院・宇宙理学専攻)

09:15 〜 09:40

[O03-01] 東日本大震災の経験を九州の防災に役立てる

★招待講演

*岩船 昌起1 (1.鹿児島大学 総合教育機構 共通教育センター)

キーワード:自然災害、東日本大震災、災害対策、地理学、記録、経験

自然災害は、自然特性の違いに応じて、また、そこに暮らす人々の対応によって、その在り様が地域ごとに異なる。演者は、地理学や体育学にかかわる科学者としての知見と2011年東日本大震災で両親や実家が被災した経験等に基づき、2015年口永良部島噴火にかかわる災害や2016年熊本地震災害の宇城市での災害応急対応や復旧復興等に助力してきた。また、霧島山や桜島の火山防災や奄美群島での津波高潮防災への対応等にも貢献している。実際の防災対策策定で各地域の行政等とかかわる時に、担当部局等の意向が強く反映され、データに基づく科学的な正論が反映されない場合がある。“内側からの変革”を目指して助言にとどめ、研究内容の公開を躊躇った時期もあるが、最近では、論文等で可能な限り公表し、行政の対応や施策を評価し記録として残すようにしている。被災地・被災者とそうでない地域・人々とのギャップを埋める一つの活動として、災害前の記録を残す必要性を感じている。