13:45 〜 15:15
[O08-P18] 環境変動による佐島海岸で見られる有孔虫の変化についての観察
キーワード:有孔虫
殻に孔をもっていることに名前が由来する有孔虫は原生生物の一種であり、世界中に多くの種類が存在する。殻は石灰質であるため、有孔虫が死んだ後も殻は砂浜の中などに残り続ける。星の砂と呼ばれる白い砂も有孔虫の一種であり、有孔虫の殻は星形や渦巻型などの様々な形をしている。しかし有孔虫は生態に関することがほとんど分かっていないため、採取した砂に含まれる有孔虫の死骸と環境を照らし合わせることで有孔虫の生態について考察を行うことにした。
2019年と2021年に佐島海岸で採取した砂を顕微鏡で観察し、砂の中に含まれる有孔虫の数や種類に変化が見られた。2021年の砂から観察された有孔虫が2019年の砂から観察された有孔虫より多かったことから2年間で有孔虫が大量に死んだと考えた。また、気象庁のデータから2年間で佐島海岸付近の海水温が上昇していたことが分かった。これらのことから、海水温が有孔虫の生態に大きく関わっているのではないかと考えられる。
2019年と2021年に佐島海岸で採取した砂を顕微鏡で観察し、砂の中に含まれる有孔虫の数や種類に変化が見られた。2021年の砂から観察された有孔虫が2019年の砂から観察された有孔虫より多かったことから2年間で有孔虫が大量に死んだと考えた。また、気象庁のデータから2年間で佐島海岸付近の海水温が上昇していたことが分かった。これらのことから、海水温が有孔虫の生態に大きく関わっているのではないかと考えられる。