日本地球惑星科学連合2022年大会

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[J] ポスター発表

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[O-08] 高校生ポスター発表O08-P021~P40

2022年5月29日(日) 13:45 〜 15:15 オンラインポスターZoom会場 (2) (Ch.02)

13:45 〜 15:15

[O08-P27] 逆ムペンバ現象の発現条件の解明
―大気中の水滴の凝結や氷晶の融解の新しい知見となる可能性―

*多田 明良1、*中農 拓人1、*菅原 楓1、*志村 実咲1、*山浦 奈々1 (1.兵庫県立姫路東高等学校)


キーワード:ムペンバ現象、逆ムペンバ現象、水滴の凝結、氷晶の融解

同じ条件で水が冷却される時、温度が高い水の方が低い水より相対的に早く氷結するムペンバ現象が知られている。一方、2020年に、温度が低い氷ほど相対的に早く融解する逆ムペンバ現象の存在の可能性が示唆されたが、その存在は確認されていなかった。
筆者らは、さまざまに条件を変えた81回の融解実験から、逆ムペンバ現象の存在を確認した。特に、-20℃以下の氷が融解する場合、逆ムペンバ現象が常にみられるなどの条件を明らかにした。0℃以上の液体状態の精製水では、逆ムペンバ現象は見られない。本研究の成果は、大気中の水滴の凝結や氷晶の融解を考えるうえで、新しい知見をもたらす可能性がある。