日本地球惑星科学連合2022年大会

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[J] ポスター発表

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[O-08] 高校生ポスター発表O08-P41~P60

2022年5月29日(日) 15:30 〜 17:00 オンラインポスターZoom会場 (1) (Ch.01)

15:30 〜 17:00

[O08-P46] 積雪計作製に向けた水と雪を用いての宇宙線測定

*佐藤 麻央1 (1.山形県立山形東高等学校)


キーワード:宇宙線、積雪計

重力測定では、雪が観測データに影響を及ぼし、正確に値を得ることが出来ないという問題がある。正しいデータを得るためには積雪量が必要であり、この問題を解決するには高価な機械が使用されている。そこで、安価で小型な宇宙線測定器Cosmic Watchを用いて、宇宙線の地表での検出回数が積雪量によって変化することを利用し、短時間で精度よく積雪量を見積もろうと考えた。その第1歩として、本研究では、水と雪の宇宙線の遮蔽効果を測定した。また、ミューオンを検出する測定器と宇宙線中性子を検出する2種類の測定器を使用した。
まずは、水位と宇宙線検出回数の相関を調べるために、水槽の下で測定を行った。水位を変化させて約24時間ずつ測定したところ、ミューオンでは、水位による減少が確認できたが、宇宙線中性子では、確認できなかった。実験を通して、温度の影響を考える必要があるとわかった。
次に山形県山形市において、最高40cmの雪の下で測定した。1日に5点測定し、それを3日間行った。雪で測定したところ、ミューオンでは雪による検出回数の減少がみられ、最終目的への兆しがみえた。ただし、これらは温度等についての解析を踏まえた結果である。