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[O08-P66] 海星白墨~ヒトデを使ったチョークの特徴を探る~
キーワード:海洋
私たちはこれまでヒトデに関する研究をしてきた。現在、様々な地域でヒトデの大量発生(主にモミジガイ、スナヒトデ、キヒトデ)による漁業被害が起こっており、大量に駆除されている。駆除されたヒトデは堆肥や忌避剤などに利用されている場合もあるが、大半はそのまま廃棄されているというのが現状だ。そこで、これらの廃棄されているヒトデを何とか資源として利用する方法はないかと調べていたところ、ヒトデの骨格や外殻が炭酸カルシウムで組成されていることを知り、これを利用してチョークを作ろうと思い、この研究に至った。チョークに関して調べてみたが、ヒトデを原料としたチョークが作られていることは確認できなかった。そこには何か原因があるのではないかと考え、今回はヒトデのほかに、アサリとホタテを利用したチョークも製作し、それぞれの特徴を比較し、ヒトデチョークの持つメリット・デメリットを探るのが今回の研究の目的である。実験方法としては、市販のチョーク作成キットを参考にして、加熱し、粉末状になるまで砕いたヒトデの粉末を、PVA、水を混ぜたものを成型し、数日乾燥させるという方法で行った。