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[PEM15-05] 銀河宇宙線の多地点観測による南北異方性の解析
キーワード:銀河宇宙線、太陽変調、異方性、地上観測
太陽圏の電磁環境による銀河宇宙線の変動(太陽変調)を理解する上で、宇宙線の密度分布は重要なパラメータである。特に動径方向(反太陽方向)の密度勾配は、従来多く用いられてきた、地球での宇宙線強度に匹敵する太陽変調の指標である。宇宙線の南北異方性は、太陽風磁場中での反磁性ドリフトを介し、この密度勾配への高い感度を持つ。近年、我々は気象再解析データを用いた宇宙線の大気効果補正法を開発し、実用化を進めてきた。それにより、独立な地点の観測値の直接的な比較が可能となった。さらに、南極昭和基地での宇宙線観測を開始した。これらの進展に着目し、南北半球での観測値の比較による、南北異方性の解析を進めている。惑星間空間磁場のセクター構造による異方性反転など、得られた結果について報告する。