11:00 〜 13:00
[PPS06-P08] 地球磁気圏尾部での月面から放出されるAuger電子と光電子ビームの特性
月では固有の濃い大気や強い磁場がないため、月面は周辺のプラズマ環境に晒されている。表面帯電は月面と周辺の荷電粒子、そして太陽放射との相互作用の結果として起こる現象である。月の昼側では光電子とAuger電子が月面から放出され、月面上空の電位分布によって決まる電場によって磁力線沿いに加速または原則される。
Auger電子は放出源の元素に応じた特徴的なエネルギーを持つため、Auger電子のエネルギーラインの変化を観測することによって、表面での静電的ポテンシャルを得ることができると期待される。本研究ではARTEMISによって得られた電子データを解析し、地球磁気圏尾部における複数のAuger電子イベントを発見した。これより、ARTEMISに搭載されている静電分析器(ESA)のエネルギー分解能はAuger電子のエネルギー変化を完全に捉えられるほど高くないという課題が判明した。この課題を解決し、観測の解釈を支持するため、月での光電子とAuger電子スペクトルの簡単なモデルを開発する。今回は、モデル開発とデータとの比較の状況について報告する。
Auger電子は放出源の元素に応じた特徴的なエネルギーを持つため、Auger電子のエネルギーラインの変化を観測することによって、表面での静電的ポテンシャルを得ることができると期待される。本研究ではARTEMISによって得られた電子データを解析し、地球磁気圏尾部における複数のAuger電子イベントを発見した。これより、ARTEMISに搭載されている静電分析器(ESA)のエネルギー分解能はAuger電子のエネルギー変化を完全に捉えられるほど高くないという課題が判明した。この課題を解決し、観測の解釈を支持するため、月での光電子とAuger電子スペクトルの簡単なモデルを開発する。今回は、モデル開発とデータとの比較の状況について報告する。