日本地球惑星科学連合2022年大会

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 S (固体地球科学) » S-CG 固体地球科学複合領域・一般

[S-CG48] 海洋底地球科学

2022年5月29日(日) 11:00 〜 13:00 オンラインポスターZoom会場 (19) (Ch.19)

コンビーナ:沖野 郷子(東京大学大気海洋研究所)、コンビーナ:田所 敬一(名古屋大学地震火山研究センター)、座長:沖野 郷子(東京大学大気海洋研究所)、田所 敬一(名古屋大学地震火山研究センター)

11:00 〜 13:00

[SCG48-P07] ロドリゲス海嶺三重会合点付近の磁気異常と海洋地殻の磁化強度

*菊井 万維1中西 正男2 (1.千葉大学大学院融合理工学府、2.千葉大学大学院理学研究院)

インド洋では中央インド洋海嶺、南東インド洋海嶺、南西インド洋海嶺の3つの中央海嶺が、東経70度、南緯25度30分付近で接しており、ロドリゲス海嶺三重会合点(Rodriguez Triple Junction:以下RTJ)を形成している。中央インド洋海嶺沿いにはかいれい熱水フィールドとエドモンド熱水フィールドなどの熱水活動域が存在している。RTJ周辺ではこれまで磁気異常や磁化強度の調査が行われてきたが、磁化強度の空間的変化についてはあまり議論されていない。また、熱水活動域で磁化強度の局所的な変化が起こることが報告されている(例えば、Miranda et al., 2005)。Okino et al. (2015)は中央インド洋海嶺周辺を中心に磁化強度を算出して、海底拡大様式を議論した。
 本研究では、Okino et al. (2015)よりRTJ周辺の解析範囲を拡げて、RTJ周辺の磁化強度の空間的変化を明らかにすることを目的とした。さらに、本研究領域内に存在する熱水活動域周辺での磁化強度分布を明らかにすることも目的とした。
 本研究では、国内外の研究機関やプロジェクトから入手したマルチナロー音響測深機データ、曳航式磁力計で取得された地磁気データを解析した。磁気異常を計算するための標準磁場としてCM4(Sabaka et al., 2004)の拡張版を使用した。クロスオーバーエラー(同じ地点における複数の観測値のずれ)はIshihara (2015)の方法を用いて補正した。磁化強度はMacdonald et al. (1980)の方法を用いた。
 得られた磁化強度の結果から、研究海域において中央海嶺沿いでは比較的高い磁化強度が見られ、一部のセグメント端では特に高い磁化強度が見られることが分かった。中央海嶺から離れるにしたがっては磁化強度が低下する傾向があることが判明した。中央海嶺の不連続の軌跡付近では、必ずしもそのような傾向は見られない。熱水活動域の磁化強度については、かいれい熱水フィールド、エドモンド熱水フィールドの両者において、周辺より磁化強度が数A/m~十数A/m程度低くなっていることが分かった。