11:00 〜 13:00
[SGD02-P09] GARPOSを用いたGNSS-A観測の精度評価:海底局アレイと上下位置
キーワード:GNSS-A、海底測地
GNSS-Aでは,複数の海底局が設置された環境で,船舶などの海上音響局が観測を行う.海上保安庁が運用するSGO-Aでは,海上局が移動しながら観測を行う.近年開発されたGARPOS [Watanabe et al., 2020] では,得られたデータから,海中擾乱を推定することで,高精度な位置決定を行う.この時,設置された複数の海底局のアレイ形状を拘束して解析を行うが,アレイ形状に歪みがあると,結果に悪影響を与える.一般に,この海底局アレイの歪みを検出することは難しいが,GARPOSで得られる海中擾乱の異常から検出しうる可能性が見出された.
GNSS-Aでは,観測配置の影響から,上下位置を精密に決定することは難しいと考えられてきた.しかし,近年の研究から,海上局の海底局に対する角度に応じて,上下位置の歪みの影響が実際に残差に生じていることがわかった.このことから,上下動の誤差を低減できる可能性が見出された.
本講演では近年のGNSS-Aの高精度化と精度評価の発展について,報告する.
謝辞:本研究は文部科学省による「災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画(第2次)」の支援を受けました.
GNSS-Aでは,観測配置の影響から,上下位置を精密に決定することは難しいと考えられてきた.しかし,近年の研究から,海上局の海底局に対する角度に応じて,上下位置の歪みの影響が実際に残差に生じていることがわかった.このことから,上下動の誤差を低減できる可能性が見出された.
本講演では近年のGNSS-Aの高精度化と精度評価の発展について,報告する.
謝辞:本研究は文部科学省による「災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画(第2次)」の支援を受けました.