11:00 〜 13:00
[SMP26-P07] 地球惑星システム論からの鉱物と生命
キーワード:鉱物結晶、生命、クローバル海水圏
1. はじめに
地球惑星で定義された鉱物と生命は、これまで多くの専門家が当時の考えを地球の上だけで述べられている。地球全圏からその場の資料を鉱物科学・生物科学学者がまとめられている。最近地球内外の試料や探査などからこれらを明確にするため、「地球惑星システム論」からまとめてみる。
2. 地球惑星システム論
地球惑星は全圏の大気・海水・岩石鉱物の三圏(3S)システムの惑星であることが既知の事実であり使用する。地球外天体には共通して固体圏(低温下存在可能)があるが、全圏の大気・海水の各全圏は天体により異なる。特に現存する全圏の海水圏は太陽系天体では地球だけである。
3. 鉱物
地球惑星の固体圏岩石から分離して鉱物結晶(宝石)が定義され、X線による原子構造解析と化学量論的化学組成からデータベースが記録されている。しかし月・小惑星・火星の鉱物と異なった鉱物である。これらは最初の溶融固化した鉱物は岩石(またはガラス化)のままで、地球の頻繁な溶融による分別過程を経ていないと考えられる。
4. 生命体
地球の生命体はミニ地球といわれる三システムでその体系を形成しており、死亡すると固形物(化石)を残すので地球と一体化している。地球は固体が三大極限現象で変成して無機的に継続している。しかし生命体は子孫を残し多数の地域的な集合体で地球の歴史の最近繫栄し継続している。
5. 鉱物と生命体
鉱物と生命体とも三状態圏が必要なため、特定の三圏天体にしか存在できない。地球内外天体で異なるのは海水圏の有無である。三圏とも生命体に不可欠な炭素の移動が存在の前提である。全圏の海水圏の有無が要点になる。
6. まとめ
地球惑星システム論から鉱物結晶と生命体(人類)は長い年代(全圏海水圏下)でできる純化(結晶化)した活動的最終生成物であると考えられる。地球外天体は各天体の環境下での固体圏が分離過程を進めた岩石であるが地球のような結晶でないため、天体毎の混合状態の固体層(固結炭素含有)であると考えられる。
参考文献
三浦保範 (1996) 衝撃波ハンドブック(Springer-Verlag, Tokyo), 1073-1209. Miura Y. (2017) Planet. Sci.-2050 (USA), 8101. Miura Y. (2018) IMA-2018 (Melbourne, Australia) 2039. Miura Y. (2022) IMA-2022 (in press).
地球惑星で定義された鉱物と生命は、これまで多くの専門家が当時の考えを地球の上だけで述べられている。地球全圏からその場の資料を鉱物科学・生物科学学者がまとめられている。最近地球内外の試料や探査などからこれらを明確にするため、「地球惑星システム論」からまとめてみる。
2. 地球惑星システム論
地球惑星は全圏の大気・海水・岩石鉱物の三圏(3S)システムの惑星であることが既知の事実であり使用する。地球外天体には共通して固体圏(低温下存在可能)があるが、全圏の大気・海水の各全圏は天体により異なる。特に現存する全圏の海水圏は太陽系天体では地球だけである。
3. 鉱物
地球惑星の固体圏岩石から分離して鉱物結晶(宝石)が定義され、X線による原子構造解析と化学量論的化学組成からデータベースが記録されている。しかし月・小惑星・火星の鉱物と異なった鉱物である。これらは最初の溶融固化した鉱物は岩石(またはガラス化)のままで、地球の頻繁な溶融による分別過程を経ていないと考えられる。
4. 生命体
地球の生命体はミニ地球といわれる三システムでその体系を形成しており、死亡すると固形物(化石)を残すので地球と一体化している。地球は固体が三大極限現象で変成して無機的に継続している。しかし生命体は子孫を残し多数の地域的な集合体で地球の歴史の最近繫栄し継続している。
5. 鉱物と生命体
鉱物と生命体とも三状態圏が必要なため、特定の三圏天体にしか存在できない。地球内外天体で異なるのは海水圏の有無である。三圏とも生命体に不可欠な炭素の移動が存在の前提である。全圏の海水圏の有無が要点になる。
6. まとめ
地球惑星システム論から鉱物結晶と生命体(人類)は長い年代(全圏海水圏下)でできる純化(結晶化)した活動的最終生成物であると考えられる。地球外天体は各天体の環境下での固体圏が分離過程を進めた岩石であるが地球のような結晶でないため、天体毎の混合状態の固体層(固結炭素含有)であると考えられる。
参考文献
三浦保範 (1996) 衝撃波ハンドブック(Springer-Verlag, Tokyo), 1073-1209. Miura Y. (2017) Planet. Sci.-2050 (USA), 8101. Miura Y. (2018) IMA-2018 (Melbourne, Australia) 2039. Miura Y. (2022) IMA-2022 (in press).