13:50 〜 14:05
[SSS12-01] 日本列島の第四紀堆積盆地に分布する伏在活断層
キーワード:伏在活断層、第四紀、変動地形、反射法地震探査
日本列島には多数の第四紀堆積盆地が発達する。堆積盆地の縁辺部の多くには、活断層が存在し、盆地形成や山地・丘陵・平野の分化に寄与してきたと従来から考えられてきた(活断層研究会, 1991;池田ほか編, 2002など)。一方、平野内においては沖積面の変形などが捉えられてきたが、その構造的な実態はまだ不明な点が多い。筆者らは、これまで日本海沿岸の第四紀堆積盆地において反射法地震探査を実施し、厚い第四系が分布する平野の下に伏在する断層(あるいは断層関連褶曲)を多く見出してきた。本発表では、これまで得られた知見に基づき、伏在活断層の構造的な特徴や成り立ち、変動地形との関係、今後の課題や必要な観測研究について概説する。