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[SVC33-01] MT法による超臨界地熱貯留層の調査
キーワード:比抵抗、電磁探査、地熱、超臨界地熱システム、湯沢
高温・高圧の超臨界状態にある地下流体は,様々な火山の地下に存在すると考えられている。高温・高圧の超臨界水を利用する超臨界地熱発電は,従来の地熱発電に比べて出力を大規模化することが可能であるため,その開発が期待されている。超臨界地熱発電の開発に向けて,超臨界地熱貯留層の空間分布と流体割合を理解する必要がある。しかし,超臨界地熱貯留層の空間分布と流体割合については,これまで明らかとされていない。そこで,本研究ではMT法を用いて,東北地方の湯沢地熱フィールドにある超臨界地熱貯留層の空間分布と流体割合の情報を得た。その結果,幅3km×長さ5km,深さ2.5~6kmの超臨界地熱貯留層が存在し,その流体割合は0.5~2%,流体中の塩分濃度は5~10wt%と推定された。