日本地球惑星科学連合2022年大会

講演情報

[E] ポスター発表

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[U-03] Progress towards Gender Equity in Geosciences

2022年6月3日(金) 11:00 〜 13:00 オンラインポスターZoom会場 (1) (Ch.01)

コンビーナ:Williams Billy M(American Geophysical Union)、コンビーナ:Jesus-Rydin Claudia(European Research Council)、White Lisa D(University of California Berkeley)、コンビーナ:堀 利栄(愛媛大学大学院理工学研究科 地球進化学)、コンビーナ:小口 千明(埼玉大学大学院理工学研究科)、座長:堀 利栄(愛媛大学大学院理工学研究科 地球進化学)


11:00 〜 13:00

[U03-P01] 重症心身障害児を持つ共働き世帯におけるワークライフバランスを実践した事例

*照井 健志1、照井 美惠子2、飯野 啓子1、中村 淑子3 (1.国立極地研究所、2.NTTセキュリティ、3.岩手大学)

キーワード:ワークライフバランス、重症心身障碍、子連れ出勤、テレワーク、働き方改革

国立極地研究所に勤める父親とNTTセキュリティ・ジャパン株式会社に勤める母親は、共働き世帯として継続的に勤務しながら、重症心身障害児の看護を行い、ワーク・ライフ・バランス(WLB)を達成した。このWLBを検証するため、両親の2年間の生活状況や勤務記録の詳細な記録を利用し、定量的に分析した。子は日常的に両親のどちらかの看護を必要とし、両親は勤務しながら看護した。看護は、父親は子連れ出勤を行いながら、母親はテレワークを行いながら、実施された。重症心身障害児の子育てと看護をしながら働くためには、社会的な福祉サービスには限界があることから、勤務先での多様な働き方ができる環境が必要であった。多様な働き方について、父母の勤務先で比較すると、情報システムや規約を含めて多くの点で民間企業の方が国立の研究機関を上回っていた。WLBには、多様な働き方ができるよう労働環境の改革が必要で、国立の研究機関の経営課題として働き方改革の必要性を示した。