[U-09] 気象津波の発生を伴ったトンガ海底火山噴火

[U09-P32] トンガ火山噴火に伴う電離圏-熱圏変動の数値シミュレーション

*品川 裕之¹、三好 勉信² (1.国立研究開発法人情報通信研究機構、2.九州大学)

キーワード：電離圏、熱圏、シミュレーション、トンガ、噴火

2022年1月15日、トンガのフンガ・トンガ＝フンガ・ハアパイ火山噴火に起因すると思われる顕著な電離圏変動が観測された。初期の報告では、噴火によって生成された音波／重力波が同心円的に伝搬し、電離圏変化を引き起こしたということが示唆された。本研究では、そのメカニズムを解明するため、全領域大気圏-電離圏結合モデルGAIAと軸対称３次元非静力学大気圏モデルを用いた数値シミュレーションを行った。このシミュレーションでは、初期に火山噴火の領域で急激な加熱を与えている。これまでの初期結果では、火山噴火に伴って電離圏-熱圏領域に波動が生成され、一連の波が同心円的に広がっていき、日本付近に約7時間後に到達することがわかった。この結果は観測結果とも一致する。本発表ではシミュレーション結果についてさらに詳しい報告と議論を行う。