日本地球惑星科学連合2023年大会

講演情報

[E] 口頭発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-AS 大気科学・気象学・大気環境

[A-AS02] 気象の予測可能性から制御可能性へ

2023年5月22日(月) 13:45 〜 15:00 104 (幕張メッセ国際会議場)

コンビーナ:三好 建正(理化学研究所)、中澤 哲夫(東京大学大気海洋研究所)、Shu-Chih Yang(National Central University)、高玉 孝平(科学技術振興機構)、座長:三好 建正(理化学研究所)、Tetsuo Nakazawa(Meteorological Research Institute, Japan Meteorological Agency)

14:45 〜 15:00

[AAS02-05] 大規模自由度場のアクチュエータ位置最適化

*野々村 拓1、椿野 大輔2伊藤 純至1、佐々木 康雄1 (1.東北大学、2.名古屋大学)

キーワード:気象制御、アクチュエータ位置最適化

気象制御を行うためには,非常に大きな制御入力を入れる必要があると考えられる.そのため常により効率な制御を追い求める必要がある.我々はムーンショット目標8気象制御の要素研究プロジェクトとして,制御効率を高めるために,気象のような大規模自由度場に対して入力を入れる場所―すなわち制御工学におけるアクチュエータの位置-を最適化する研究を進めている.気象制御においては熱や水蒸気などを入力として入れることが考えられるが,これらの入力位置を最適化することで,気象制御の効率化に貢献したい.
本発表では一般にアクチュエータ位置最適化問題は,線形問題においてはセンサ最適化問題の双対問題となる.このような構造を考慮して,センサ最適化の先行研究でどのようなことが実現可能かを簡単に説明する.その後,アクチュエータ位置最適化に向けて何が課題になるかを説明し本発表を閉じたい.