日本地球惑星科学連合2023年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-AS 大気科学・気象学・大気環境

[A-AS09] 成層圏・対流圏過程とその気候への影響

2023年5月26日(金) 10:45 〜 12:00 201A (幕張メッセ国際会議場)

コンビーナ:田口 正和(愛知教育大学)、江口 菜穂(九州大学 応用力学研究所)、高麗 正史(東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻)、野口 峻佑(九州大学 理学研究院 地球惑星科学部門)、座長:高麗 正史(東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻)


10:45 〜 11:00

[AAS09-06] 化学気候モデルを用いた最近の研究から

★招待講演

*秋吉 英治1,2 (1.国立環境研究所、2.理化学研究所)

キーワード:化学気候モデル、オゾン、オゾン層破壊物質、温室効果ガス、太陽プロトンイベント、火山爆発

大気化学と気候との関係やそれらの間の相互作用を研究するための手段として、化学気候モデルが広く使われるようになってきた。オゾン層変動やそれに関連した中層大気化学と気候に関する、化学気候モデルを用いた最近の研究について簡単にレビューする。主な話題は、国際プロジェクトChemistry Climate Model Initiative (CCMI) からのオゾン層科学に関する成果、大アンサンブル実験に基づく大気の年々変動を考慮に入れた中高緯度オゾン全量のオゾン層破壊物質(ODS)と温室効果ガス(GHG)濃度依存性、太陽プロトンイベントや火山爆発によるオゾンとNOxの変動などである。これらの話題に関連して、今後の展望についても述べる。