日本地球惑星科学連合2023年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-CC 雪氷学・寒冷環境

[A-CC25] 雪氷学

2023年5月22日(月) 10:45 〜 12:00 103 (幕張メッセ国際会議場)

コンビーナ:砂子 宗次朗(防災科学技術研究所)、谷川 朋範(気象庁気象研究所)、渡邊 達也(北見工業大学)、大沼 友貴彦(宇宙航空研究開発機構)、座長:大沼 友貴彦(宇宙航空研究開発機構)

11:15 〜 11:30

[ACC25-08] 映像IoTシステムによる高効率降雪検出

*菊田 和孝1村上 雄樹1村田 健史1 (1.国立研究開発法人情報通信研究機構)

映像IoT技術に基づく移動体検出アルゴリズムを用いた降雪検出手法を提案する。映像IoTは屋外に設置するIoTセンサの一種であり、高解像度、高時間分解能の映像を取得できる。今回使用したカメラは市販のIPカメラであり、コストパフォーマンスに優れるため様々な位置に設置することが容易である。IPカメラと共にエッジ側でシングルボードコンピュータ(Raspberry Pi)を使用することで数分おきに数秒の映像を取得するといった柔軟なオペレーションが可能となっている。本システムにより、1080p, 25fpsの映像からの雪片の大きさや量のデータの取得を実現した。映像フレーム間の画像差分から画面内の雪領域の検出を行い、降雪の傾向を求める。カメラ映像に映る雪片の形状と分布は昼夜(可視光と赤外光)や設置位置によって変化する。本研究では映像から雪片の大きさや量のデータを取得し、その時間推移をまとめた。