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[AOS15-P01] 波浪予測モデルにより見積もられた日本海波浪場の季節特性ならびに長期変動
キーワード:風波、日本海、数値モデル
隣接する海とのつながりが限られている日本海では波浪場が海域内の海上風によってほぼ決まることから風波は海域内の気候変動を探る指標の一つとなりうることが期待される。本研究では、日本海における気候の長期並びに季節変動特性を調べる目的で、数十年にわたる日本海の波浪を再解析プロダクトERA5の海上風(1時間間隔、空間解像度0.25度)と波浪予報モデルWW3を用いて推定した。
図は予備解析によって得られた日本海中央部(東経135度、北緯38.75度)における1997年6月~2010年5月の月平均有義波高の時系列変化を示す。波高が冬場の12月から2月にかけて高く、夏場に低い明瞭な年変化を示すとともに2005年~2006年にかけての記録的な寒冬に伴う波高の増加や2006年~2007年冬の暖冬に対応した波高の顕著な現象などの経年変動も読み取ることができる。講演では、海上風の風向の季節変化に対応した日本海各地の波浪場の季節変動についても触れる予定である。
図は予備解析によって得られた日本海中央部(東経135度、北緯38.75度)における1997年6月~2010年5月の月平均有義波高の時系列変化を示す。波高が冬場の12月から2月にかけて高く、夏場に低い明瞭な年変化を示すとともに2005年~2006年にかけての記録的な寒冬に伴う波高の増加や2006年~2007年冬の暖冬に対応した波高の顕著な現象などの経年変動も読み取ることができる。講演では、海上風の風向の季節変化に対応した日本海各地の波浪場の季節変動についても触れる予定である。