日本地球惑星科学連合2023年大会

講演情報

[E] オンラインポスター発表

セッション記号 B (地球生命科学) » B-BC 生物地球化学

[B-BC02] Methane in terrestrial and aquatic ecosystems: from microbes to the atmosphere

2023年5月25日(木) 10:45 〜 12:15 オンラインポスターZoom会場 (21) (オンラインポスター)

コンビーナ:Daniel EPRON(Kyoto University)、浅川 晋(名古屋大学)、Patra Prabir(Research Institute for Global Change, JAMSTEC)、坂部 綾香(京都大学)

現地ポスター発表開催日時 (2023/5/26 17:15-18:45)

10:45 〜 12:15

[BBC02-P01] ハンノキの樹幹表面からのメタン放出量の季節変動および日内変動特性

*高橋 けんし1坂部 綾香3東 若菜2、伊藤 雅之4、小杉 緑子3 (1.京都大学 生存圏研究所、2.神戸大学 農学研究科、3.京都大学 農学研究科、4.兵庫県立大学 環境人間学部)

キーワード:メタン、樹幹、メタン生成菌

メタン(CH4)は、現在の地球大気において最も重要な温室効果ガスの一つとして認識されており、その発生源分布の特定と排出強度の定量化は重要な課題である。陸域からのCH4の重要な発生源として、微生物由来、特に湿地土壌での発生が知られている。最近の研究により、特定の環境下にある樹木の幹表面からCH4が放出されていることが報告されている。本研究では、水辺の湿地に生育する湿地性樹木の一つであるハンノキの樹幹表面からのCH4放出のメカニズムを探るため、CH4フラックスと樹液フラックスを通年で計測した。CH4フラックスは閉鎖循環式チャンバー法で測定され、季節性を伴う日内変動という興味深い特徴を示した。CH4放出のメカニズムについて考察する。