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[BBC02-P01] ハンノキの樹幹表面からのメタン放出量の季節変動および日内変動特性
キーワード:メタン、樹幹、メタン生成菌
メタン(CH4)は、現在の地球大気において最も重要な温室効果ガスの一つとして認識されており、その発生源分布の特定と排出強度の定量化は重要な課題である。陸域からのCH4の重要な発生源として、微生物由来、特に湿地土壌での発生が知られている。最近の研究により、特定の環境下にある樹木の幹表面からCH4が放出されていることが報告されている。本研究では、水辺の湿地に生育する湿地性樹木の一つであるハンノキの樹幹表面からのCH4放出のメカニズムを探るため、CH4フラックスと樹液フラックスを通年で計測した。CH4フラックスは閉鎖循環式チャンバー法で測定され、季節性を伴う日内変動という興味深い特徴を示した。CH4放出のメカニズムについて考察する。