日本地球惑星科学連合2023年大会

講演情報

[J] オンラインポスター発表

セッション記号 B (地球生命科学) » B-CG 地球生命科学複合領域・一般

[B-CG07] 地球史解読:冥王代から現代まで

2023年5月26日(金) 10:45 〜 12:15 オンラインポスターZoom会場 (20) (オンラインポスター)

コンビーナ:小宮 剛(東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻)、加藤 泰浩(東京大学大学院工学系研究科システム創成学専攻)、鈴木 勝彦(国立研究開発法人海洋研究開発機構・海底資源センター)、中村 謙太郎(東京大学大学院工学系研究科システム創成学専攻)


現地ポスター発表開催日時 (2023/5/25 17:15-18:45)

10:45 〜 12:15

[BCG07-P01] B-CG07 何故,この碧い地球にだけ「生命」が誕生したのか?
生命は地球にが無ければ内なる海[血液]を得られず,進化の履歴を経由して誕生している.
起源の探究には,進化の結果を利用した仮説検証[アブダクション]という推論で検証できる.

*種子 彰1 (1.SEED SCIENCE Lab.)

キーワード:何故,この碧い地球にだけ「生命」が誕生したのか? 、生命は地球に海が無ければ内なる海を得られず,進化の履歴を経由して誕生してくる.、起源の探究には,進化の結果を利用した仮説検証[アブダクショ]という推論で検証できる.、MIHで惑星CERRAの軌道偏平化とトレーンマントル断裂片の地球衝突と月射出の起源、海,地球の深海洋底,プレートテクトニクス,駆動力,月との巴回転外力,海底火山、海水⇒緩衝溶液⇒血液,人間(遺伝子に進化を宿し誕生するまでに進化の履歴を経由),月が無いと生命は誕生しない

[A]何故,この碧い地球にだけ「生命」が誕生したのか?
宇宙には数えきれない程銀河が有り,その全てに恒星と惑星が存在しています. そして,そのどれかにも生命は誕生したかも知れない. しかし,地球以外に生命の誕生した惑星は知られていません. そこで,何故地球にだけ「生命」が誕生したのかを検討しました.生命は,地球に誕生して環境に適応して進化を続けてきた.逆に云えば環境と生物の進化の特徴は,生命誕生の秘密を秘めていると考えられる.

[B]生命は地球に海が無ければ内なる海を得られず,進化の履歴を経由して誕生してくる.
生命の進化は環境に適応した結果であり,地球の進化は生物との相互作用の結果である.生命には血液循環によるエネルギー供給と老廃物廃棄のサイクルを獲得している.つまり,内に海を抱えて生きており,停止する時は死を意味する.生物はマルチインパクト仮説による,CERRAのトレーンマントル断裂片の時間差衝突による複数の生物種大絶滅で,更に適応放散により種の増加と繁殖力増加を獲得して環境変化に適応してきた.

[C]起源の探究には,進化の結果を利用した仮説検証[アブダクション]という推論で検証できる.
私達は一度限りの地球の進化の結果に生きており,仮説の検証には自然との一致が評価方法である.つまり再現性の代わりに,実際に起きた一度限りの進化の結果や特徴を,独創的な[物理的に意味の有る]起源仮説で,統一的に何項目を説明できるかで評価検証をする.

[D]MIHで惑星CERRAの軌道偏平化とトレーンマントル断裂片の地球衝突と月射出の起源
マルチインパクト仮説では、マントルだけの衝突体がセレス位置の惑星が木星の摂動で軌道が偏平化してマントル断裂片となって地球に衝突した.そしてマントルだけの重心が偏芯した月が射出されて,地球と共通重心の周りを巴回転して表側が常に地球を向きます.桃色で示す最大扁平軌道時に,木星と太陽の引力が吊り合いCERRAの破壊強度を超えた為,シューメーカー彗星の様にトレーンマントル断裂片となった.必然衝突の速度と角度は計算により12.4km/secと36.45°となり,軌道位置エネルギーも60×Reと現実の月に一致した.射出された地球マントルは片側が高密度で黒い為,月の表側の海と偏芯の原因となった.このように仮説から全ての月の特徴をマルチインパクト仮説はAbductionで説明できるので検証できたと云える.
インパクターが月サイズのマントルだけなので,ジャイアントインパクト地仮説の火星サイズのインパクターより質量が小さく地球に与えるダメージも小さく,地球はマントルで覆われているので,ニュートンの揺り篭の様に地球マントルだけ射出されて,地球マントルだけの月が形成されるというアイデアです.
図の左上,これは太陽系の軌道平面図であり,地球(青)と木星(黄色)の軌道,初期のCERRA軌道(水色)と中期(白色)と終期の軌道(桃色:断裂後のトレーンマントル断裂片)を示す.cf.地球との衝突は水色と白色では起きない事に注意.
終鳶軌道の大陽と木星の引力が釣り合う事で,CERRAがシューメーカーレビ第九彗星(1997)の様に潮汐断裂してトレーンマントル断裂片となる.
そして地球軌道(青色)との交点で,マントル断裂片の間欠衝突が起きる事になる.⇒それは,全て月射出や生物種大絶滅を引き起こした必然衝突なのです.
起源の検証には,次の成績表で証明出来ます.
図の左下, 月の起源論成績表:Woodの表を倉本圭先生の加筆を種子彰が壊変(項目追加)MIH is ALL A the best Grade=GOOD.

[E]海,地球の深海洋底,プレートテクトニクス,駆動力,月との巴回転外力,海底火山,外気
トレーンマントル断裂片の時間差衝突は,欠損部のアイソスタシーによる深海洋底形成や,背弧凹海盆の下に潜り込むプレートテクトニクス,月との巴回転(外力)による駆動力,海底火山や外気など,環境と生物は相互進化してきた.

[F]海水⇒緩衝溶液⇒血液,人間(誕生するまでに進化の履歴を経由)は遺伝子に進化の履歴を宿している.月が無いと生命は誕生しない
海水の塩分濃度を引き継ぐ血液を,体の中にエネルギー供給と代謝として取り込んで,更に遺伝子の形で進化の経過を再現しながら,人類は進化を遂げてきた.そして,地球はマルチインパクト仮説のように月を射出して更に海が形成されて,プレートも形成された.テクトニクスが起きる為には,月と地球の巴回転で駆動力が発生し大陸移動が始まった.プレートテクトニクスと海底火山のチムニーなど熱水や蒸気や海水により,生命が誕生できる環境が得られた.

この探求は,地球にだけ知的生命が誕生したストーリーを説明できました.しかし,他の星に海が無く血管と血液を必要ない生命の誕生を否定できません.他に無い事を証明する為には,全ての星を確認するしか方法が有りません.