15:45 〜 16:00
[BPT03-07] 人為汚染影響下の中海における珪藻群集の時系列変化
キーワード:汽水域、海底堆積物、人為的環境改変、珪藻群集、水圏生態系、中海
中海の湖底堆積物に記録された過去600年間の珪藻群集の時間変化から、人為的汚染が沿岸の一次生産者に及ぼす影響を明らかにした。
20世紀初頭には、CNSや各種重金属が急増した.この時期に,富栄養種である小型のThalassiosira属が増加し,その後,Neodelphineis pelagicaが増加した。 この急激な変化は、産業廃棄物や生活廃棄物の負荷と港湾建設による激しい停滞によって、水環境が急激に変化したことを示すものである。1960年代以降に過去に回帰する傾向を示す中海の堆積物プロキシは,近年における中海の環境回復を示唆している.この傾向は,1960年代以降に環境悪化が進行した東京湾や大阪湾のような大都市湾岸地域よりもはるかに早い時期に相当することから,今後,人為汚染の低減に応答した都市域の環境変化を予測する上で,有効な事例となるであろう.
20世紀初頭には、CNSや各種重金属が急増した.この時期に,富栄養種である小型のThalassiosira属が増加し,その後,Neodelphineis pelagicaが増加した。 この急激な変化は、産業廃棄物や生活廃棄物の負荷と港湾建設による激しい停滞によって、水環境が急激に変化したことを示すものである。1960年代以降に過去に回帰する傾向を示す中海の堆積物プロキシは,近年における中海の環境回復を示唆している.この傾向は,1960年代以降に環境悪化が進行した東京湾や大阪湾のような大都市湾岸地域よりもはるかに早い時期に相当することから,今後,人為汚染の低減に応答した都市域の環境変化を予測する上で,有効な事例となるであろう.