日本地球惑星科学連合2023年大会

講演情報

[J] オンラインポスター発表

セッション記号 G (教育・アウトリーチ) » 教育・アウトリーチ

[G-01] 地球科学関連教育と情報デザイン

2023年5月21日(日) 13:45 〜 15:15 オンラインポスターZoom会場 (8) (オンラインポスター)

コンビーナ:松岡 東香(清和大学)、山下 幹也(国立研究開発法人 産業技術総合研究所)

現地ポスター発表開催日時 (2023/5/21 17:15-18:45)

13:45 〜 15:15

[G01-P01] 球体ディスプレイを用いたアウトリーチ活動とその効果の検証

*山下 尭也1、柳原 駿太2荒尾 眞成1、王 添頡2 (1.東北大学大学院理学研究科、2.東北大学大学院工学研究科)

キーワード:球体ディスプレイ、気候変動、アウトリーチ活動

近年、我が国では子供の理科離れが問題視されており、将来国内における科学技術力の低下などの影響が指摘されている。気候変動を原因とする自然災害が増加している昨今、理科教育は災害被害を抑えるための適切な対応や対処を行うために必要な知識として重要な役割を果たすと考えられている。そこで、東北大学変動地球共生学卓越大学院プログラムに所属する大学院生4名は、2022年7月に仙台市で開催された体験型・対話型の科学イベント「サイエンス・デイ」において、気候変動に対する理解増進のためのアウトリーチ活動を実施した。具体的には、球体ディスプレイを使って気候変動に伴う気温推移などをマクロ的な視点から捉えられる展示を出展した。
地球の球面上で起こる自然現象を球体ディスプレイに投影することで、来場者は本や教科書とは違った視点から現象を捉えることができる。これによって、来場者は投影された自然現象について更なる学習効果が得られるのではないかと期待されるが、全員に対して同じような効果をもたらしたかについては丁寧な検証が必要である。そこで、来場した小中学生に対してアンケートを行い、球体ディスプレイを使用した感想について個人属性による違いがないか検証した。すると、年齢・性別やサイエンス・デイへの参加動機による有意差は見られなかった。
発表では、サイエンス・デイにおける展示内容と球体ディスプレイを使って気候変動を効果的に表現する上で工夫した点、そしてアンケートの結果について紹介する。