13:45 〜 15:15
[G01-P01] 球体ディスプレイを用いたアウトリーチ活動とその効果の検証
キーワード:球体ディスプレイ、気候変動、アウトリーチ活動
近年、我が国では子供の理科離れが問題視されており、将来国内における科学技術力の低下などの影響が指摘されている。気候変動を原因とする自然災害が増加している昨今、理科教育は災害被害を抑えるための適切な対応や対処を行うために必要な知識として重要な役割を果たすと考えられている。そこで、東北大学変動地球共生学卓越大学院プログラムに所属する大学院生4名は、2022年7月に仙台市で開催された体験型・対話型の科学イベント「サイエンス・デイ」において、気候変動に対する理解増進のためのアウトリーチ活動を実施した。具体的には、球体ディスプレイを使って気候変動に伴う気温推移などをマクロ的な視点から捉えられる展示を出展した。
地球の球面上で起こる自然現象を球体ディスプレイに投影することで、来場者は本や教科書とは違った視点から現象を捉えることができる。これによって、来場者は投影された自然現象について更なる学習効果が得られるのではないかと期待されるが、全員に対して同じような効果をもたらしたかについては丁寧な検証が必要である。そこで、来場した小中学生に対してアンケートを行い、球体ディスプレイを使用した感想について個人属性による違いがないか検証した。すると、年齢・性別やサイエンス・デイへの参加動機による有意差は見られなかった。
発表では、サイエンス・デイにおける展示内容と球体ディスプレイを使って気候変動を効果的に表現する上で工夫した点、そしてアンケートの結果について紹介する。
地球の球面上で起こる自然現象を球体ディスプレイに投影することで、来場者は本や教科書とは違った視点から現象を捉えることができる。これによって、来場者は投影された自然現象について更なる学習効果が得られるのではないかと期待されるが、全員に対して同じような効果をもたらしたかについては丁寧な検証が必要である。そこで、来場した小中学生に対してアンケートを行い、球体ディスプレイを使用した感想について個人属性による違いがないか検証した。すると、年齢・性別やサイエンス・デイへの参加動機による有意差は見られなかった。
発表では、サイエンス・デイにおける展示内容と球体ディスプレイを使って気候変動を効果的に表現する上で工夫した点、そしてアンケートの結果について紹介する。