日本地球惑星科学連合2023年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 G (教育・アウトリーチ) » 教育・アウトリーチ

[G-03] 小・中・高等学校,大学の地球惑星科学教育

2023年5月21日(日) 13:45 〜 15:00 104 (幕張メッセ国際会議場)

コンビーナ:畠山 正恒(聖光学院中学高等学校)、丹羽 淑博(東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻)、座長:畠山 正恒(聖光学院中学高等学校)、丹羽 淑博(東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻)

14:15 〜 14:30

[G03-03] 鹿児島高専における地球惑星科学に関連した物理学実験

*池田 昭大1野澤 宏大1 (1.鹿児島工業高等専門学校)

キーワード:科学教育、工学教育、データサイエンス、物理実験

ICT (Information and Communication Technology)、IoT (Internet of Things)、データサイエンス、AI (Artificial Intelligence)などの能力は益々その重要性が増している。このことを踏まえて、鹿児島工業高等専門学校(鹿児島高専)の物理学実験では、これらの技能習得の一助となる実験テーマを新しく導入した。新しい実験テーマは「太陽風データの解析」、「光のスペクトルの測定」、「気圧と高度の関係」の3つである。これらの実験テーマは学生がICT、IoT、データサイエンスなどの経験をすることができる。さらに、実験で扱うデータが太陽風、光のスペクトル、大気圧などであり、地球惑星科学分野の知識も得ることができる。
実験後の学生へのアンケート調査では、ほとんどの学生が高い満足度を得ていた。また、多くの学生が実験を通して地球惑星科学分野の新しい知識を獲得していた。さらに、導入した実験が地球惑星科学分野への興味喚起にも有効であることがわかった。