日本地球惑星科学連合2023年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-CG 地球人間圏科学複合領域・一般

[H-CG23] 気候変動への適応とその社会実装

2023年5月22日(月) 15:30 〜 16:45 202 (幕張メッセ国際会議場)

コンビーナ:山野 博哉(国立環境研究所)、石川 洋一(海洋研究開発機構)、大楽 浩司(筑波大学)、田村 誠(茨城大学地球・地域環境共創機構)、座長:山野 博哉(国立環境研究所)、石川 洋一(海洋研究開発機構)、大楽 浩司(筑波大学)、田村 誠(茨城大学地球・地域環境共創機構)


15:45 〜 16:00

[HCG23-07] 気候変動が日本国内の稲作の収量および米の品質に与える影響と潜在的な適応策に関する考察

*石井 励一郎1、上野 公太朗1 (1.総合地球環境学研究所)

キーワード:稲作の収量と品質、気候変動への適応

日本国内の地域における気候変動が同地域のコメ(水稲)の収穫と品質に及ぼす影響について、1989年~2020年の32年間の統計資料の分析から評価し、関連するデータ分析による考察した結果以下の結果を得た。1)従来指摘されていた品質への気温の影響が広域での分析から確認できた。2)地域、米の成長段階、農作業の種類によって、それぞれ影響を受けるタイミングにおよぼす影響に違いがあり、とくに田植え、刈り取り期など農業従事者が決定するタイミングの順応の差異が、品質などに影響を与える可能性が示唆された。これらのことにもとづき、気候変動が農業に与える影響の特性について考察したい。