日本地球惑星科学連合2023年大会

講演情報

[J] オンラインポスター発表

セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-CG 地球人間圏科学複合領域・一般

[H-CG25] 文化水文学

2023年5月25日(木) 13:45 〜 15:15 オンラインポスターZoom会場 (6) (オンラインポスター)

コンビーナ:中村 高志(山梨大学大学院・国際流域環境研究センター)、近藤 康久(総合地球環境学研究所)、安原 正也(立正大学地球環境科学部)、高橋 そよ(琉球大学)

現地ポスター発表開催日時 (2023/5/24 17:15-18:45)

13:45 〜 15:15

[HCG25-P08] 八ヶ岳南麓地域の縄文集落立地と水資源の関わり

八重樫 咲子2、高橋 凛、*中村 高志1 (1.山梨大学大学院・国際流域環境研究センター、2.山梨大学大学院)

キーワード:八ヶ岳、水資源、縄文住居

持続可能な社会を目指すためには,ヒトと自然環境の共存が必須の要件である.ヒトの歴史の中でも縄文時代はヒトによる環境の改変が少なく,周辺の環境と最も共存していた時代といえる.そこで本研究では,比較的原生的な時代のヒトと周辺環境の共存の仕方を探るため,八ヶ岳南麓を対象として縄文時代の集落の立地に周辺の水資源が与えた影響を調査した.現在,発掘されている遺跡はいずれも河川まで1km以下の場所に存在していた.また,遺跡の住居数と最寄りの湧水の炭酸水素イオン濃度には有意な性の相関が見られた.集落の立地や繁栄には安定した水資源が必要であったことが考えられる。

本研究は、山梨大学学術・社会変革プロジェクトの支援を受けて行っている。