日本地球惑星科学連合2023年大会

講演情報

[J] オンラインポスター発表

セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-GM 地形学

[H-GM02] 地形

2023年5月26日(金) 15:30 〜 17:00 オンラインポスターZoom会場 (6) (オンラインポスター)

コンビーナ:齋藤 仁(名古屋大学 大学院環境学研究科)、岩橋 純子(国土地理院)、Parkner Thomas(University of Tsukuba, Graduate School of Life and Environmental Sciences)、高波 紳太郎(明治大学)


現地ポスター発表開催日時 (2023/5/25 17:15-18:45)

15:30 〜 17:00

[HGM02-P01] 地球熱利用総合工学研究室におけるいくつかの地形学的研究事例

*若狭 幸1 (1.国立大学法人弘前大学地域戦略研究所)

キーワード:地熱、地形学、地域連携

弘前大学地域戦略研究所,地球熱利用総合工学研究室において,地形学を専門とする著者がこれまで実施してきた活動についていくつか紹介する.地形学とは名の通り,地形を科学する学問である.地形は地表面の形状であるが,それは,地震などの地殻活動や,風雨の影響など,内的営力と外的営力によって作られる.また,時間や地表面物質によっても異なる.著者はこの中で,地形面の年代測定を主に研究してきた.

一方で,地球熱利用総合工学とは主に地熱利用や地中熱,その他の地球熱を利用する総合的な工学分野である.地熱発電のポテンシャル調査や,その調査方法・掘削方法などの研究・開発,発電所操業開始後の研究や環境調査,地中熱利用促進に向けた地表調査や自治体との連携など様々な分野の研究者が活躍している.

著者は,これまで主に研究してきた地形の年代測定を地熱ポテンシャル調査に適用できないか検討した.また,リモートセンシングや,地形学で近年活用されているUAV-SfM法を用いた地熱エリアの探査に適用した.さらに,温泉水や温泉熱の利活用,地中熱利用などについて,地域連携をもとに実施している実例についても紹介する.その中で,地形学が社会的・工学的な分野にどのように貢献できるのか提案したい.