日本地球惑星科学連合2023年大会

講演情報

[J] オンラインポスター発表

セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-RE 応用地質学・資源エネルギー利用

[H-RE12] 応用地質学の新展開

2023年5月26日(金) 10:45 〜 12:15 オンラインポスターZoom会場 (10) (オンラインポスター)

コンビーナ:竹村 貴人(日本大学文理学部地球科学科)、竹下 徹(北海道大学総合博物館・資料部)

現地ポスター発表開催日時 (2023/5/25 17:15-18:45)

10:45 〜 12:15

[HRE12-P01] 地質調査におけるIoTの活用と今後の展開

*竹村 貴人1、作道 悠2細野 日向子2、遠藤 稜尚2 (1.日本大学文理学部地球科学科、2.日本大学大学院総合基礎科学研究科)

キーワード:IoT、調査・計測

応用地質学分野に関係する原位置での物理量計測や室内試験を行う際,新しいセンサーの利用やネットワークでのデータ通信などを行いたいという場面がでてくることがある.遠隔地での監視カメラや測定データをネットワークを介して,手元のスマートフォンで確認するシステムなど,プログラムと電子回路の初歩的な知識があれば容易に行うことができるようになってきた.また,開発用モジュールとして比較的簡単に扱えるArduino, M5StackやRaspberry Piなどがさまざまな場面で活用されている.このような開発用モジュールを使った,応用地質学分野や地盤工学分野での研究事例の報告がこの数年で増加している(例えば,竹村ほか, 2023: 長田ほか,2023).このようなIoT技術を利用する上で,何が出来て何が出来ないのかを理解しておくことは,地質技術者が山を歩くのと同程度に重要なことであると考える.本発表では,計測・制御に向いていると考えられるArduinoに関しての利活用の事例の紹介を行い,今後の応用地質学のIoTへの利活用に向けての展望について述べようと思う.

引用文献
長田昌彦ほか(2023) 史跡吉見百穴でのIoT技術の活用事例, 応用地質,Vol.63,印刷中
竹村貴人ほか(2023) ワンボードマイコンArduinoによる原位置測定と実験装置への適用,Vol.63, 印刷中