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[MAG32-01] CTBT放射性核種監視観測所で得られたデータの民生利用について
キーワード:CTBT、放射性核種、民生利用
日本原子力研究開発機構(JAEA)が運用する国内データセンタ(NDC-2)では、世界中に設置された包括的核実験禁止条約(CTBT)に係る放射性核種監視観測所のデータを受信して解析を行っている。データは核実験の検知のためだけでなく民生的な利用として、原子力施設の事故等における放射性核種の放出有無の確認に用いることができる。本報では、2020年6月にスウェーデンのストックホルム観測所(RN63)でCTBT監視対象人工放射性物質が検出されたケースについて、放射性核種解析及び大気拡散解析の結果を報告する。また、ウクライナ紛争に伴い2022年3月にザポリッジャ原子力発電所が砲撃されて以降、NDC-2では同原発から風下に位置する放射性核種監視観測所のデータ解析を行っており、合わせて紹介する。