日本地球惑星科学連合2023年大会

講演情報

[E] 口頭発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-AG 応用地球科学

[M-AG32] CTBT IMS Technologies for Detecting Nuclear Explosion and Their Applications to Earth Science

2023年5月25日(木) 13:45 〜 15:00 201B (幕張メッセ国際会議場)

コンビーナ:Nurcan Meral Ozel(Comprehensive Nuclear-Test-Ban Treaty Organization)

14:00 〜 14:15

[MAG32-02] CTBT検証制度の向上に向けて

★招待講演

*福井 康人1 (1.日本原子力開発機構)

キーワード:包括的核実験禁止条約、検証制度

CTBT条約署名開放から既に20年が経過した。構築したIMSはすでに約90%以上の設置が完了している。この20年の間に技術革新も進み、設置されたIMSに加えて研究目的での観測装置も設置されてきている。例えば、微気圧振動、地震計も独自に設置されて新たに観測が行われている。また、独自に設置された地震計についてはデータの共有が可能となっており、これらを加えることにより、震源決定の精緻化が可能になると考えられる。放射性核種の観測においてもIMS以外でサウナ観測機の購入がなされている他、CTBTOとJAEA共同での希ガスバックグラウンド測定が、むつや幌延にTXLが設置されて観測が行われている。暫定運用中に、議定書上に規定されたIMS以外に設置された観測装置のデータも含めて、検証制度の向上のために各研究機関の協力体制の構築の可能性を探る。