日本地球惑星科学連合2023年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-GI 地球科学一般・情報地球科学

[M-GI29] データ駆動地球惑星科学

2023年5月21日(日) 09:00 〜 10:15 301B (幕張メッセ国際会議場)

コンビーナ:桑谷 立(国立研究開発法人 海洋研究開発機構)、長尾 大道(東京大学地震研究所)、上木 賢太(国立研究開発法人海洋研究開発機構)、伊藤 伸一(東京大学)、座長:桑谷 立(国立研究開発法人 海洋研究開発機構)、上木 賢太(国立研究開発法人海洋研究開発機構)、長尾 大道(東京大学地震研究所)、伊藤 伸一(東京大学)

10:00 〜 10:15

[MGI29-05] データ記述科学のエネルギー資源・地球科学分野における応用探索

★招待講演

*鈴木 杏奈1、後藤 啓一朗1石塚 師也2辻 健3、赤穂 昭太郎4、平岡 裕章2 (1.東北大学、2.京都大学、3.東京大学、4.産業技術総合研究所)

キーワード:数学、データ科学、エネルギー資源工学、トポロジカルデータ解析、流体流動、岩石き裂構造

近年、データ駆動型科学の進展は目覚ましいものがありますが、AI技術がブラックボックス化のままでは、ビッグデータが包含する真価が十分に発揮されているとは言えません。このようなビッグデータを有効に活用するためには、データの本質的な構造を適切な数学的言語で記述し、その記述言語を用いて現象に意味を与え、そのメカニズムを理解することが必要不可欠です。私たちは2022年から、平岡裕章のリーダーシップのもと、文部科学省科学研究費補助金・学術変革領域(A)「データ記述科学」をスタートさせました。本領域では、データの「形」や「動き」に着目した記述子(データの本質的な構造を表現する数学的記述言語)を、最先端の数理・データサイエンスの手法を用いて開発し、問題の解決を目指します。特に、本領域は、数学、データ科学、応用の三位一体で構成されており、既存の学問分野の枠を超えた新しい融合分野「データ記述科学」を創造しています。本発表では、エネルギー資源・地球科学分野におけるデータ記述科学の試みについて紹介したいと思います。