日本地球惑星科学連合2023年大会

講演情報

[J] オンラインポスター発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-GI 地球科学一般・情報地球科学

[M-GI31] 情報地球惑星科学と大量データ処理

2023年5月25日(木) 10:45 〜 12:15 オンラインポスターZoom会場 (26) (オンラインポスター)

コンビーナ:村田 健史(情報通信研究機構)、野々垣 進(国立研究開発法人 産業技術総合研究所 地質調査総合センター)、本田 理恵(愛媛大学データサイエンスセンター)、深沢 圭一郎(京都大学学術情報メディアセンター)

現地ポスター発表開催日時 (2023/5/26 17:15-18:45)

10:45 〜 12:15

[MGI31-P01] 「ちきゅう」IODPの新しいデータベース『J-SODD』構築

*木戸 ゆかり1、Wspanialy Adam1青池 寛1Toczko Sean1 (1.国立研究開発法人海洋研究開発機構)

キーワード:地球深部探査船「ちきゅう」、国際深海科学掘削計画、データベース

国立研究開発法人海洋研究開発機構(以下,JAMSTEC)が運航する地球深部探査船「ちきゅう」による国際深海科学掘削計画(IODP)で得られたコア試料の分析データおよび物理検層データは,データ公開サイト「sio7」(https://www.jamstec.go.jp/sio7/)により国内外の研究者に提供されている.「sio7」サイトは,「ちきゅう」が国際的に活動を開始した2007年の調査航海から取得した15年間のデータを蓄積している.コア物理測定データ,XCTスキャン画像データ,層序, 検層データ等が含まれる.しかし,データ分布,地図表示,データ相関,検索などのデータベース機能を有せず,国際的に利用されるデータ参照サイトとしては機能が不十分である.システムの老朽化と運用機能の陳腐化により,新システムへの移行を検討した.他のIODPサイエンスフレームワークの傘下で公開されているデータベースと比較して,同等のレベル,表示,データ検索などの管理機能を提供することを目指した.2021年度前半に,国内外の科学掘削コミュニティから意見を聞き,データベースのコンセプトデザインとプロトタイプを作成した.その後,概念設計とプロトタイプ開発に基づき,運用版のデータベースサイトを構築し,現在,本格運用に向け公開準備を進めている.