16:15 〜 16:30
[MIS15-19] 「なまはげ」で撮影したコア画像から抽出した色彩値の分光測色計による較正
キーワード:コア画像、色彩値、補正関数
地球科学の分野では, 従来, コアの色彩値測定は, 分光測色計によって行われてきた. しかし, 測定は人間の手で行われるため, 手間や時間がかかることが課題であった. そこで本研究では, コアスキャナー「なまはげ」で撮影したコア画像から色彩値を抽出し, 分光測色計で較正することで, 補正関数を得る. 得られた補正関数の信頼性を高め, コア画像から抽出した色彩値の有効性について検討する.
初めの検証として, 新青丸KS-22-4次航海にて, 黒潮流軸西側の陸棚斜面域で採取されたピストンコアについて, 画像の色彩値を較正した. KS-22-4のコア画像は, 抽出した色彩値の範囲が狭いため, 補正関数が範囲外の値に対して適切か, 検討する必要がある. また, 「なまはげ」は数台存在しており, 導入されている照明や色に関する部品は同じモデルでも, メーカーの不安定な製造などの要因で, 使用する装置によっては, 色彩値が変化することが十分にあり得る.そのため, 別の環境から採取されたコアを含め, 他の「なまはげ」で撮影されたコア画像も評価する必要がある.
初めの検証として, 新青丸KS-22-4次航海にて, 黒潮流軸西側の陸棚斜面域で採取されたピストンコアについて, 画像の色彩値を較正した. KS-22-4のコア画像は, 抽出した色彩値の範囲が狭いため, 補正関数が範囲外の値に対して適切か, 検討する必要がある. また, 「なまはげ」は数台存在しており, 導入されている照明や色に関する部品は同じモデルでも, メーカーの不安定な製造などの要因で, 使用する装置によっては, 色彩値が変化することが十分にあり得る.そのため, 別の環境から採取されたコアを含め, 他の「なまはげ」で撮影されたコア画像も評価する必要がある.