[M-IS17] 地球科学としての海洋プラスチック

[MIS17-P05] メソ・マイクロプラスチックの選択的輸送に対する海岸破砕過程の寄与

*中島 広貴¹、磯辺 篤彦² (1.九州大学大学院総合理工学府、2.九州大学応用力学研究所)

キーワード：マイクロプラスチック、選択的輸送、破砕

メソプラスチック(MeP)及びマイクロプラスチック(MiP)の岸沖⽅向の分布に破砕過程が 与える影響について、数値モデルを⽤いて検証した。先⾏研究(Isobe et al., 2014)では、プラスチック⽚に働く浮⼒とストークスドリフトを考慮する”選択的輸送” によって、MeP が岸側に寄せられ、MiPは岸沖⽅向に⾃由に広がることが観測と数値計算で確認された。しかし、このモデルには、岸で集中的に MeP が MiP に破砕される過程が組み込まれておらず、なお観測との整合性には検証が必要であった。本研究ではMePからMiPに岸で破砕する過程を組み込んだ数値実験により、選択的輸送が成⽴することを確認した。モデルに設定した海岸への漂着・破砕・再漂流に要する時間に対する結果の依存性についても検討を加えた。