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[MIS18-P02] 上越海盆の冷湧水域における長期モニタリング機器の設置
キーワード:長期モニタリング、海底環境、冷湧水活動、表層型ガスハイドレート、上越海盆
日本海東縁の上越海盆は日本周辺海域で表層型メタンハイドレート調査が精力的に行われている海域の1つである。上越海盆の上越海丘及び海鷹海脚(仮称)では、その頂部に表層型メタンハイドレートの存在に関連した地形であると考えられているマウンドやポックマークが存在している。反射法地震探査の結果、これらのマウンドやポックマークの下に音響ブランキング(ガスチムニー)が観察され、上向きの流体移動の存在が強く示唆されている(松本ほか、2009;佐伯ほか、2009;Freire et al. 2011)。上越海丘及び海鷹海脚のマウンドやポックマークでは、泥質堆積物中にガスハイドレートの存在が確認されている(松本ほか、2009;角和ほか、2013a、2013b)。遠隔操作探査機(ROV)を用いた調査の結果、上越海丘及び海鷹海脚のマウンドの海底にバクテリアマット、炭酸塩岩、塊状メタンハイドレート露頭が観察されている(松本ほか、2009;町山ほか、2009)。
上越海丘及び海鷹海脚の表層型メタンハイドレート胚胎域の海底環境及び冷湧水活動を長期間モニタリングするため、2022年6月、ROVを使用して長期モニタリング装置(ADCP、CTD、濁度ロガー、溶存酸素ロガー、セジメントトラップ、オスモサンプラー、シーページメーター、水温ロガー、地中温度計、現場熱物性計測装置)を設置した。本発表ではこれらの装置の設置について報告する。これらの装置は2023年度に回収予定である。
本研究は、経済産業省のメタンハイドレート研究開発事業の一部として実施した。
上越海丘及び海鷹海脚の表層型メタンハイドレート胚胎域の海底環境及び冷湧水活動を長期間モニタリングするため、2022年6月、ROVを使用して長期モニタリング装置(ADCP、CTD、濁度ロガー、溶存酸素ロガー、セジメントトラップ、オスモサンプラー、シーページメーター、水温ロガー、地中温度計、現場熱物性計測装置)を設置した。本発表ではこれらの装置の設置について報告する。これらの装置は2023年度に回収予定である。
本研究は、経済産業省のメタンハイドレート研究開発事業の一部として実施した。