09:45 〜 10:00
[MIS23-04] 船舶レーダーと二重偏波レーダーによる積乱雲の同時観測
キーワード:二重偏波レーダー、船舶レーダー、積乱雲、観測
積乱雲の内部構造を把握するため、近年では二重偏波レーダーの観測パラメータを用いた降水粒子判別が行われている。さらにドップラー速度を用いることにより、積乱雲の移動方向や内部の発散収束または、渦運動も捉えることが可能ではあるが、詳細な気流構造は複数のレーダーを用いたデュアルドップラー解析などが必要になる。船舶レーダーを水平軸まわりに鉛直回転させることにより、積乱雲を22rpmの高速でRHIスキャンできることが可能で、しかも視線分解能は10m程度であるため、反射強度画像の移動パターンを追跡することにより詳細な気流構造を把握することができる。
本研究では、積乱雲の内部構造を把握することを目的として、夏季熱雷を対象として船舶レーダーと二重偏波レーダーの同時観測を試みた。初期解析の結果、積乱雲下層で雨滴、融解層より上で霰などの粒子判別がなされるとともに、その鉛直断面の上昇流や下降流を詳細に捉えることができた。
本研究では、積乱雲の内部構造を把握することを目的として、夏季熱雷を対象として船舶レーダーと二重偏波レーダーの同時観測を試みた。初期解析の結果、積乱雲下層で雨滴、融解層より上で霰などの粒子判別がなされるとともに、その鉛直断面の上昇流や下降流を詳細に捉えることができた。