日本地球惑星科学連合2023年大会

講演情報

[J] オンラインポスター発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-IS ジョイント

[M-IS23] 火山学と気象学の融合

2023年5月23日(火) 13:45 〜 15:15 オンラインポスターZoom会場 (9) (オンラインポスター)

コンビーナ:佐藤 英一(気象研究所)、常松 佳恵(山形大学)

現地ポスター発表開催日時 (2023/5/23 17:15-18:45)

13:45 〜 15:15

[MIS23-P03] 桜島2022年7月24日噴火の火山岩塊放出における噴出角と風の影響

*常松 佳恵1 (1.山形大学)

キーワード:桜島火山、2022年7月24日、火山岩塊、風

桜島では2022年7⽉24⽇20時5分に火山岩塊を火口から約2.4 km以上飛ばすような噴火が発生した。岩塊の飛行距離が2.5 kmを超えたと判断し、気象庁は桜島に噴⽕警報を発表して噴⽕警戒レベルをレベル5に引き上げた。しかし、噴火の際に発生した空振などは大きな値ではなかったとの指摘もあり、実際の2.5 ㎞ も飛行したのか検証が必要であった。よって、本研究では、桜島周辺の国交省の複数地点の監視カメラ画像を基に、7月24日の噴火を検証した。その結果、火山岩塊の飛行距離を2.5kmに少し満たないくらいであったことが分かった。さらに岩塊は南東方向に偏って飛来した様子が確認された。気象庁の鹿児島における21時の風については風速が3-4m/sとあまり強くなく、南東から北西向きの風であったため、岩塊の分布における影響はすくなく、分布の異方性は噴出角の傾きによるものと推察される。