15:30 〜 15:45
[MSD35-06] テラヘルツ氷雲/水蒸気超小型衛星ミッション
キーワード:テラヘルツ帯、超小型衛星、氷雲
氷雲は、放射過程および成層圏に流入する水蒸気量を介して気候形成に大きく寄与し、時空間変動が高いため全球規模での観測が必要不可欠である。しかしながらこれまでの衛星観測の測器、波長の限界から、その巨視的、微視的な動態の把握は、いまだ明らかにされていない。
本ミッションはこれまで技術的にも科学的にも未開拓であるテラヘルツ(THz)帯の波長を用いて、対流圏中・上層に存在する氷雲内の微物理過程の詳細を明らかにすることを目的とする。本ミッションで導出するパラメーターは氷雲の有無、存在高度、雲内部の粒子サイズや粒子種(TBD)である。THz帯の特徴として、(水蒸気飽和帯を用いると)高度7㎞以高の数10~数100μmの粒子サイズの雲粒に感度があり、雲内まで観測可能な点である。得られるデータによって、雲内に踏み込んだより詳細な微物理過程の把握だけでなく、雲周辺の水蒸気と併せて観測することで、雲内外の水蒸気フラックスを介した雲のライフサイクルを理解することが可能となる。
他方、THz帯の地球大気観測への技術開発により、これまでの高周波および低周波の狭間の未開拓な波長帯への測器技術の進展/応用だけでなく、それら既存測器との統合的な衛星観測システムの構築に寄与することが期待される。
本ミッションはこれまで技術的にも科学的にも未開拓であるテラヘルツ(THz)帯の波長を用いて、対流圏中・上層に存在する氷雲内の微物理過程の詳細を明らかにすることを目的とする。本ミッションで導出するパラメーターは氷雲の有無、存在高度、雲内部の粒子サイズや粒子種(TBD)である。THz帯の特徴として、(水蒸気飽和帯を用いると)高度7㎞以高の数10~数100μmの粒子サイズの雲粒に感度があり、雲内まで観測可能な点である。得られるデータによって、雲内に踏み込んだより詳細な微物理過程の把握だけでなく、雲周辺の水蒸気と併せて観測することで、雲内外の水蒸気フラックスを介した雲のライフサイクルを理解することが可能となる。
他方、THz帯の地球大気観測への技術開発により、これまでの高周波および低周波の狭間の未開拓な波長帯への測器技術の進展/応用だけでなく、それら既存測器との統合的な衛星観測システムの構築に寄与することが期待される。