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[MZZ39-01] ニュートン時代の複数世界論
キーワード:科学史、地球惑星科学史、系外惑星、複数世界論、ニュートン
生誕550周年を迎えたコペルニクスの『天球の回転について(1543)』は、大陸だけでなくイングランドでも複数世界論が広く論じられるきっかけとなった。大陸では、フォントネルが『世界の複数性についての対話(1686)』を発表し人気を博したが、その次の年に出版されたニュートンの『プリンキピア(1687)』には、地球外生命についての言及が見当たらない。ニュートンはなぜ複数世界論について公刊された書物で語らなかったのだろうか。この発表では、ベントリー、コンドゥイットとの書簡、会話記録から、ニュートンが複数世界論についてどのように考えていたのかを復元することを試みる。