日本地球惑星科学連合2023年大会

講演情報

[J] オンラインポスター発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-ZZ その他

[M-ZZ43] ジオパークとサステナビリティ(ポスター)

2023年5月21日(日) 15:30 〜 17:00 オンラインポスターZoom会場 (2) (オンラインポスター)

コンビーナ:松原 典孝(兵庫県立大学大学院 地域資源マネジメント研究科)、佐野 恭平(兵庫県立大学大学院 地域資源マネジメント研究科)、郡山 鈴夏(フォッサマグナミュージアム)、横山 光(北翔大学)

現地ポスター発表開催日時 (2023/5/21 17:15-18:45)

15:30 〜 17:00

[MZZ43-P01] 十勝岳ジオパークのテーマとジオサイト指定にかかわる問題点

*中村 有吾1富島 千晴1 (1.十勝岳ジオパーク推進協議会)

キーワード:十勝岳ジオパーク、ジオサイト、ジオツーリズム、火山学的問題

北海道の中央部に位置する十勝岳ジオパークは、2022年1月28日に新規認定された比較的新しいジオパークの一つである。今後の活動を進めていくうえで、いまだ多くの課題を抱えている。本発表では、学術的諸問題とジオツーリズムのかかわりから、十勝岳ジオパークの今後の課題を議論する。
十勝岳ジオパークには活火山十勝岳があり、火山活動と深くかかわる自然景観と生活文化、産業が地域の特色となっている。十勝岳ジオパークのテーマは「丘と火山がおりなす彩り」で、さらに「北海道の屋根 十勝岳ものがたり」「大地に育まれた火山と共生する 美しい丘のまち」「十勝岳泥流のつめ痕に 北の大地を切り拓く」の3つのストーリーを展開している。このテーマとストーリーを伝えるため、34のジオサイト、2つの生態サイト、8つの文化サイト、9つのビュースポット、3つの拠点施設を指定している。
しかし、地域の特色あるジオツーリズムを展開するうえで十分な数のサイトがあるといえず、反対に、現状であまり活用の進んでいないサイトもいくつか存在する。さらには、近年の火山学、地質学の研究の進展に合わせて、新たにサイトを認定する必要がある。