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[MZZ44-P01] 北西太平洋のコバルトリッチクラストが賦存する海山に生息する深海生物の炭素窒素安定同位体比
キーワード:海山、コバルトリッチクラスト、炭素窒素同位体比、栄養段階
本研究では、南鳥島沖のコバルトリッチクラストが賦存する海山に分布する深海生物の炭素源と栄養段階を明らかにするために、炭素窒素同位体比分析を行った。拓洋第5海山、JA04海山、JA06海山、JA12海山の各海山平頂部で行われた環境ベースライン調査において、ROV及びベイトトラップにより採集された生物を分析対象とした。本研究の結果、拓洋第5海山で採集されたコンゴウアナゴは窒素安定同位体比が高いグループと低いグループに分かれた。個体により異なる餌を摂食していること、腐肉食性であることが示唆された。また、カイメン類はサンゴ類、イソギンチャク類などの懸濁物食者に比べて窒素安定同位体比が高く、肉食の可能性が示唆された。