日本地球惑星科学連合2023年大会

講演情報

[J] オンラインポスター発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-ZZ その他

[M-ZZ44] 海底マンガン鉱床の生成環境と探査・開発

2023年5月26日(金) 10:45 〜 12:15 オンラインポスターZoom会場 (25) (オンラインポスター)

コンビーナ:臼井 朗(高知大学海洋コア総合研究センター)、鈴木 勝彦(国立研究開発法人海洋研究開発機構・海底資源センター)、高橋 嘉夫(東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻)、伊藤 孝(茨城大学教育学部)

現地ポスター発表開催日時 (2023/5/25 17:15-18:45)

10:45 〜 12:15

[MZZ44-P02] 北西太平洋の海山表層堆積物を用いた210Pbおよび14C分析による生物撹乱活動の空間的特徴

*太田 雄貴1鈴村 昌弘1、塚崎 あゆみ1鈴木 淳1清家 弘治1,2、湊谷 純平3 (1.産業技術総合研究所、2.東京大学 大学院新領域創成科学研究科 自然環境学専攻、3.独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC))

キーワード:海洋堆積物、北西太平洋、生物擾乱、海山、210Pb、14C

北西太平洋の海山群にはコバルトリッチクラストの分布が知られている。公海域のコバルトリッチクラストの探査契約にあたり、国際海底機構は、海山周辺の底生生物について、環境ベースライン調査を実施する必要性を指摘し、調査の指針となる環境ガイドラインを作成、公表している。本研究では、北西太平洋の海山から採取した堆積物コアにおいて210Pb分析および14C年代測定を行い、生物攪乱活動の空間的特徴を評価した。その結果、海山基底部に比べ平頂部では混合層深度が浅く、表層堆積物の粒子混合係数が小さいことから、平頂部では基底部よりも生物攪乱が弱いことが示唆された。このような生物攪乱の違いは、北西太平洋の海山の平頂部と基底部で、溶存酸素濃度や粒子状有機物濃度が異なることに起因していると思われる。