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[MZZ45-P01] 美星スペースガードセンターを中心とするNEO観測活動
キーワード:地球接近天体、地上観測、発見・追跡観測、重ね合わせ法
ここではJAXA美星スペースガードセンターでの観測を中心に、地球接近天体(Near Earth Object : NEO)の観測活動について紹介する。美星スペースガードセンターは1999年に岡山県美星町に小惑星とスペースデブリの観測のため建設された施設で、そこでの観測・研究活動は日本スペースガード協会が実施している。観測は2000年に開始、彗星を一つ(C/2001 W2; Batters 彗星)、NEOを二つ、メインベルト小惑星を1100個以上発見した。2010年頃以降はフォローアップ観測を重視し、ライトカーブ観測などの研究観測を進めながら1500個以上のNEO候補天体のフォローアップ観測を実施した。さらに、高速移動する暗いNEOを検出するために「重ね合わせ法」を木曽観測所や美星スペースガードセンターの観測データに適用する計画も進んでいる。