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[O06-P01] 稲束家日記の天候記述で江戸時代の気象を復元する
キーワード:稲束家日記、詳細率、日記の降水出現率
一昨年度、「中村平左衛門日記」(北九州・1812-1866)を分析した結果、日記の「降水出現率」が、天候記録の精度を測る「詳細率」(庄ほか,2017)の影響を受けていることを確かめた。
昨年度は「大場美佐の日記」(東京・世田谷1860-1904)と、気象台の観測が始まった 1875 年以降の実測値で回帰分析を使って、機器観測以前の定量的な降水出現率を復元した。
今年度、江戸時代中期から明治時代末期に亘って大阪・池田市で書かれた「稲束家日記」(1758-1912)の降水出現率を回帰分析で復元すると、江戸時代中期から明治時代末期にかけて徐々に右肩上がりとなっていることを確認した。
昨年度は「大場美佐の日記」(東京・世田谷1860-1904)と、気象台の観測が始まった 1875 年以降の実測値で回帰分析を使って、機器観測以前の定量的な降水出現率を復元した。
今年度、江戸時代中期から明治時代末期に亘って大阪・池田市で書かれた「稲束家日記」(1758-1912)の降水出現率を回帰分析で復元すると、江戸時代中期から明治時代末期にかけて徐々に右肩上がりとなっていることを確認した。