13:45 〜 15:15
[O06-P17] 私たちの言葉残せますか?伊豆方言の調査と実態
キーワード:方言、人文地理学、日本語、伊豆半島、クラスター分析
学校・放送・新聞などで広く用いられる標準語とは別に、日本では各地に様々な方言が存在する。海と山の幸の両方に身近な伊豆半島で育った私たちは、静岡県下の近隣2市5町(下田市・伊東市・東伊豆町・河津町・南伊豆町・松崎町・西伊豆町)の住人976人を対象にして、地元の方言32語の認知度を調査した。近さをユークリッド距離で定義し、階層クラスター分析をしたところ、方言の認知パターンは、下田市と南伊豆町が最も似通っていて、伊東市は離れていること、伊豆半島の西海岸には東海岸とは異なるクラスターがあることが判明した。ここでは、さらに蛇石峠やバサラ峠といった地形、産業および行政史に基づく考察を報告する。