13:45 〜 15:15
[O06-P40] 山間のため池にあるマイクロプラスチックの研究
キーワード:マイクロプラスチック、アメリカザリガニ、ハイパースペクトル画像診断およびFT-IR
私たちは、マイクロプラスチックを海の環境問題だけと捉えるのではなく、私たちの生活を豊かにしているプラスチック製品全体の問題であると考えている。プラスチックは自然界では分解されにくく、紫外線や摩耗によってマイクロプラスチックとなって大気中を漂っている。プラスチックは用途に応じて多様化しておりリサイクルを難しくしているが、ペットボトルのように分別することでリサイクル率を上げることができる。したがって、山間のため池で発見したマイクロプラスチックの素材を明らかにすることが重要である。そこで、ハイパースペクトル画像診断およびFT-IRによる分析を行い、その結果、ため池の水から食品トレイなどに用いられるポリスチレン、そこに生息するアメリカザリガニの体内からフリースなどの衣料品であるポリエチレンテレフタラート(PET)が検出することができた。