日本地球惑星科学連合2023年大会

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現地ポスター発表

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[O-06] 高校生ポスター発表

2023年5月21日(日) 13:45 〜 15:15 現地ポスター会場 (幕張メッセ展示ホール8)

コンビーナ:原 辰彦(建築研究所国際地震工学センター)、道林 克禎(名古屋大学 大学院環境学研究科 地球環境科学専攻 地質・地球生物学講座 岩石鉱物学研究室)、久利 美和(気象庁)、紺屋 恵子(海洋研究開発機構)

現地ポスター発表開催日時 (2023/5/21 13:45-15:15)

13:45 〜 15:15

[O06-P59] 太陽系の星々を教室に 〜重力可変装置の製作と改良〜

*小園 雄大1、和田 章久1 (1. 大阪府立今宮工科高等学校 定時制の課程)

キーワード:重力可変装置、火星の重力、月の重力


定時制科学部共同研究チームの先輩は、室内で利用可能な小型の微小重力発生装置を完成させた。この装置はわずか0.5秒であるが、質のよい微小重力を提供することができた。そこで,我々は、月や火星などの重力も、同様につくることができないかと考えた。月や火星の重力を作るには,アトウッドの滑車を応用して、加速度をコントロールすれば可能であると考え設計を始めた.地球より小さな重力をもつ天体上での現象を理解するための実験環境を作ることを目的として重力可変装置を製作し,改良を続けてきた。
上下する実験カプセルの振動を軽減する装置を開発し,調整することで,目的天体表面の重力を作ることに成功した.
火星については,約0.6秒間、火星表面の重力に匹敵する0.362±0.014Gの重力環境を作ることができた.また,約0.38秒間ではあるが,0.154±0.013Gの月の表面重力環境を作った。
今後は,重量を調整することで,スーパーアースの重力を作る予定である.