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[PEM11-P10] 恒星高エネルギー粒子のフルエンスを考慮した系外惑星への影響評価
キーワード:系外惑星、フルエンス、コロナ質量放出
M 型星周りのハビタブルゾーン (CHZ) の再定義について、異なる定義のハビタブルゾーンを比較する ExoKyoto 太陽系外惑星データベース に、恒星のフレア発生頻度と惑星境界上のフレア強度の評価 、それぞれの惑星表面での推定被曝量の評価 、大気散逸の影 響評価 、CME のフルエンスの評価を考慮した再評価を試みた 。本研究では、ハビタブルゾーンに位置する地球サイズの岩石 惑星 49 個に対して、恒星の自転周期やロスビー数、せいめい望遠鏡を用いたホスト星 の H α等価幅観測から推定される黒点面積から、それぞれ年一回に発生しうる最大フレアエネルギー、地球型大気を想定した場合の 0.1 気圧、1 気圧地点での想定被ばく量、そして恒星の想定 XUV から推定した大気散逸率を推定した。結果、最大被ばく量が想定される惑星は GJ3323b で、1/10 気圧での年間総被ばく量は 4,570Sv にも達し、1気圧でも0.56Svに達した。対して Ross 128 b や LHS 1140b は 1/10 気圧での年間総被ばく量がそれぞれ 0.5Sv、0.1Sv で、星の活動性が低くハビタブル条件に適合しているという従来の予想 を裏付けた。TRAPPIST-Id は XUVスペクトルの再評価により地球の 528 倍の大気散逸率が推定された。