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[PEM12-03] ラム波の通過に伴う鉛直音波共鳴の発生
キーワード:トンガ火山噴火、ラム波、鉛直音波共鳴
2022年1月15日のトンガ海底火山噴火に伴って生成され地球を周回したラム波の通過に伴って、タイ・ピマーイ観測点の微気圧、地磁気、およびTEC変動のパワースペクトル密度には220秒および270秒前後の鉛直音波共鳴と推測される鋭いピークが観測された。ラム波は基本的には大気圏を水平伝播する音波であるが、鉛直音波共鳴は、鉛直方向に伝播する音波による現象であるので、ラム波から二次的に鉛直方向に伝播する音波が生成されたと考えられる。この報告では、タイ・ピマーイ以外の場所でもラム波が通過したと推定される時刻あるいはその直後に、理論的に予想されている鉛直共鳴周期に近い位置に地磁気やTEC変動のパワースペクトル密度のピークが出現した観測例を示す。また、Swarm衛星で観測された磁気リップルの振幅増大との関連も議論する。